☆きらり阿波女☆

みなさん、10月7日の徳島新聞朝刊みていただき、ありがとうございました。

私自身もドキドキしながら、この日を待っていました。

Facebookのメッセージに取材依頼のメッセージが来たのは先月末。

 

術後6年目を間もなく迎える私にとって、

なんて偶然!? 必然!? 運命!?

とも思えるタイミングでした。

 

すぐに取材承諾の返信をしました。

実名と顔を出しての取材をこちらからお願いしました。

しかも図々しいことに『名前と顔を出すから、かわいく撮ってください。』

とまでリクエストを添えて・・・(笑)

直接の取材は、それから間もなくでした。

雨女の私でしたが、その日は珍しく晴れ。

約3時間の取材。

その間、私の体験や想い、そして現在を、いつもの弾丸トークでお話しました。

Sisterのつぶやきを全て読んでくださってたので、取材もスムーズに進みました。

 

そして写真撮影。

いつもは記者さんが自分で撮影するそうですが、私があんな事を言ったせいで

わざわざカメラマンさんを連れてきてくれていました。

徳島新聞社から少し歩いた徳島城公園で撮影してもらいました。

 

今までろくに顔を出して取材に応じたことが無かったのでカメラを向けられても

カメラをじっと睨む私・・・。

それを見て、カメラマンさんが「はい、笑顔~」と、声をかけてくれたり

記者さんも子どもをあやすように手を振ってくれたり。

自分でリクエストしときながら、とっても手がかかったのではないかと思います。

 

カメラマンさんのテクニックと自然のパワーで、とっても素敵な写真になりました!!

 

いや~

 

その気になっている顔してますね(笑)

 

この日のためかのように、母が買ってくれた

ワンピースでおめかししました。

 

そして、自慢のロングヘアーもアピール。

抗がん剤で坊主になった私の頭。

でもこうして今では、昔のようなロングヘアーで楽しめるようになりました。

 

フェイスケアよりもヘアケアの力をいれてますのでね!!

撮影が終わり、原稿のチェックをし、あとは新聞を待つのみ。

でも、私の心は揺れていました。

やはり実名・顔を出すことに対して。

 

私は自分自身を守るために、6年前に友人の連絡先を抹消し、

SNSでは友達申請される前にブロック。

友人からメールが来ても返信しない。

病気のことは隠して隠して隠して生きてきました。

本当に一握りの人にしか言ってません。

言えませんでした。

 

『今までせっかく隠してきたのに…』

『ようやく落ち着きを取り戻したのに、哀れな目で見られるかもしれない』

『このまま隠す方が自分のため』

 

色んな思いが渦巻き、やっぱり実名と顔は伏せてもらおうかとも思いました。

術後6年がようやく迎えることができ、今のところ病状も変化なし。

仕事だって復帰して、精神的にも落ち着いてきた。

やっと、やっと、昔のような普通の生活に戻ってきた。

それなのに、記事になることで、また私の人生が崩れるのでは…。

とっても不安でした。

 

 

でも、どこかで、隠すことにつかれた自分。

病気のことを認めたい自分がいました。

 

『もう6年目、新しいステージにステップアップしたい』

『6年たったから誰も私をかわいそうだなんて思わないよね』

色々と頭を悩ませ、そう思うようになりました。

そして待ちに待った昨日。

 

ビックリでした。

こんなに大きな記事になってるなんて…!!

 

ちょっぴり恥ずかしい気持ちと、すっきりした気持ち、そしてホッとした気持ち。

記事をじっくり読みながら涙が溢れました。

 

『もう隠さなくてもいいんだ』

『堂々としていいんだ』

 

そして

『よくここまで生きたな』

 

なんだか自分をほめたくなりました。

若年性乳がんは乳がん全体の5%以下の極少数です。

そのせいか『若いのに・・・』『かわいそう』と言われることも少なくありません。

また若いというだけで予後が悪いという誤ったとらえ方をされ傷つくこともあります。

 

25歳で乳がんになった私も31歳。

写真を見てください。

がん患者に見えますか??

 

正しい知識をもって接してほしい。

若年だからと言って特別なことではない。

 

私はこれからも、がんと生きていきます。

 

取材して下さった木下記者、かわいく撮ってくれた山田カメラマン

実名・顔を出した取材でも応援してくれた私の家族

あけぼの会のみんな

遠く離れた場所でいるたくさんのサバイバー友達&Sisterのみんな

ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう

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コメント: 3
  • #1

    東京のいたび (木曜日, 11 10月 2018 18:34)

    ずっと「少女」のような印象で貴女をみていましたが、さっき、お母様が送ってくださった「徳島新聞」の写真を拝見した瞬間、「イイ女っ!!」と思いました(笑)。
    そう、本当にイイ女です。この五年間で磨きに磨かれた貴女の内面が見事に写されています。
    ずっと、応援しているからね。

  • #2

    香川のゆうき (日曜日, 07 4月 2019 00:53)

    はじめまして。
    私は28歳です。
    去年、嫁が30の時に乳がんが発覚しました。
    嫁もおなじような感じで、他人には知られたくない、変な心配してほしくないと言っていました。
    現在放射線治療に移っており元気にもなってきてます。
    新たなステージへという言葉なんだかグッときました。
    これからも嫁を支えていきたいと思います。

  • #3

    香川のゆうき様へ (月曜日, 08 4月 2019 22:26)

    コメントありがとうございました。
    奥様も私と同じ若年性乳がんになられたんですね・・・。
    人に知られることで、助かる面もあるかもしれないけど、、私にとっては知られることにとってのデメリットの方が多い様に当時は思いました。
    放射線治療に進まれているのですね!!
    私は放射線に通院するのが面倒で全摘を選んだ人間なので、毎日通院されるのはすごい中と思います。放射線も後半になってくるとじわじわと副作用がでるので、意外と大変だと聞きます。
    『あたらなステージ』なんてかっこいい言葉をならべちゃいましたが、まだまだステージアップなんてできないという現実です(笑)
    これからも奥様の支えになってあげてくださいね。