わたし vol.3

術前検査も無事に全て終わり

PET-CTでも遠隔転移の所見もなく

予定通りの日に手術を受けることになりました。


それまでは自分1人で先生からの説明を受けていましたが、

次は家族と一緒に最終の説明を受けることになりました。

父と母に同席してもらい術前説明を受けました。


母は何度も先生に

「なんでこの子が、がんになったんですか。」

って聞いていました。






手術は私の希望通り、乳房切除術をしてもらうことになりました。



先生から

切除術と温存術では生存率には差がありません。

でも温存術を受けた場合、

術後に治療(放射線療法、ホルモン療法、化学療法など)を受けたとしても、

ごく少ない割合で局所再発を起こす可能性がある。

そして、その場合は遠いところにがんが飛んでいる(遠隔転移)可能性がある。

と説明がありました。



私はできる限り局所再発なく過ごしたいという思いが強かったので、

ためらうことなく乳房切除を選びました。


両親も私が選んだ術式に対して反対しませんでした。




仕事も休むことなく最後まで夜勤をして

10月から病休をとらせてもらいました。


そして10月2日入院しました。

手術は翌日だったのですることもなく病室でゴロゴロ。

手術室のスタッフや病棟のスタッフが

当日のオリエンテーションをしてくれました。


自分の勤める病院で手術してもらうので不安はありませんでした。


でも、その夜はなかなか眠ることができませんでした。 




術前検査の大変さがお乳にあらわれてます。

生検を受けたあとの穴や、内出血が手術日になっても消えませんでした。





手術当日の朝が来ました。

部屋の窓から日が昇るのが見えます。

窓の外が明るくなればなるほど

手術時間に近づくので不安になってきました。




朝から点滴に繋がれ術衣に着替えたり

慌ただしくなってきました。


予定より少し早めに手術室に向かうことになりました。

父、母、妹が来てくれました。



看護師さんに連れられて手術室に歩いていきました。

家族とは入り口でお別れ。

ドキドキしながら手術室に入っていきました。





初めての手術室。

ピリピリした空気が漂っていて緊張しました。


手術台に登り上を向いて寝ます。

体が固定されて、名前と術式の確認を先生がしました。


麻酔をかけてくれる先生がマスクを口に当てて

「普通に息をしとってよ。」

10秒も経たないうちに夢の中へ。



怖かったけど手術室の先輩看護師が

手を繋いでくれてたので安心して眠りました。