9月3~4日の2日間、東京にあります、聖路加国際病院のサマースクールに参加してきました。
サマースクールは聖路加国際病院内のブレストケアセンターが主催となり毎年開催されています。
今年は医師、看護師、遺伝子カウンセラーを対象した“HBOC診療の実際を学ぼう”というテーマでした。
2日間を通して、HBOC総論、遺伝子カウンセリング、体験者の話、またロールプレイやグループワークも行いました。
昨年と比べて専門的な領域だったので、講義についていくだけで精一杯でした・・・。
一言で言うと「勉強不足」ってことです・・・。
でも県外の医療従事者や、施設、診療科が異なる人たちと一緒に勉強することができて、刺激になりました。
徳島ではまだあまり“HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)”や“遺伝子検査”って聞きなれませんよね?
がんの多くは遺伝と関係なく発症しますが、同じ家系の中である種のがんが多く発生している場合は、同じ種類のがんにかかりやすいという性質を受け継いでいることがあります。乳がん、卵巣がんについても同じことがいえます。
遺伝性乳がん卵巣がんと考えられる多くの方の多くはBRCA1、BRCA2という2種類の遺伝子のどちらかが病的変異をもっていることがわかっています。
この遺伝子変異があった場合、温存術後の乳房の再発、将来反対側にも乳がんが発生する可能性、また卵巣がんになる可能性もあることがわかっています。
なので、遺伝子検査を受けることによって、将来のリスクを知ることができ、それに対する予防(乳がんや卵巣がんの定期的な検診)や対処(乳房、卵巣の予防的切除)を行うことができます。
しかし、遺伝子検査、また予防的切除は自由診療ですので、高額になります。
まだ、がんを発症していない乳房、卵巣を切除するため、心や体のダメージがあります。
自分にとって遺伝子検査を行うことのメリット・デメリットをしっかり考えて受ければなりません。
ちなみに、私は遺伝子検査は受けていません。
がんの告知を受けて、あれよあれよという間に手術、術後の治療となったので、主治医から遺伝子検査について話は聞きましたが、今の今まで忘れていました(笑)
これまで自分にとっては、あまり遺伝子のことなんて関係ないと思っていましたが、今回のサマースクールに参加して、自分自身で遺伝子検査についてじっくり考えてみようと思いました。
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